不眠には目が冴えて眠れない場合もありますが、とにかくなんだかいつも眠りづらい場合は病気が関係しているかもしれません。不眠の症状は「気のせい」とか「環境のせい」と片付けられがちなので、もし次のような病気に心当たりがあれば検査してみると自分の不眠の原因がわかるかもしれません。
理由もなく眠れなくなる病気
次の病気の症状には入眠障害といわれる眠りにくさが現れることがあります。
病名 | 症状 |
高血圧 | 眠りにくい、何度も目が覚める |
甲状腺機能亢進症(バセドウ病) | 眠れない、自覚症状があまりない |
糖尿病 | 眠れない、トイレに何度も起きる |
クッシング症候群 | 眠れない、早朝に目が覚める |
高血圧は一日のうちに何度か血圧を測ってみたり、自分の血圧の変化を観察してみると不眠との関係がわかります。病院で一度図るだけではわからない血圧変化もわかるようになるので、血圧が気になる人は血圧計を買って測ってみてください。
血圧計は手首で図るものよりも腕で測るものの方が正確だといわれています。腕で測るタイプの方がたくさん生産されているので安価でもあるので、腕で測るタイプをお勧めします。高度な機能は必要ないのでシンプルなもので十分です。
高血圧で眠れないとき
高血圧になると眠れなくなる原因ははっきりとわかっていませんが、眠っているときに呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群にかかっていることが多いようです。太っている人の方が標準体重のひとよりも2倍から3倍高血圧になるリスクが上がることから、高血圧の人は肥満の人が多いと考えられます。太っていると喉の周りにも贅肉がつくため睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)で眠れないとき
体は疲れきっていて眠りたいのに、どうしても眠れない場合は甲状腺に問題があるかもしれません。眠れないせいで精神的に不安定になったりするとこがあります。病気がよくなると眠れるようになったり、症状と向き合うのに慣れてくると精神的に落ち着くようになるようです。
糖尿病で眠れないとき
糖尿病の初期症状に夜間のトイレが近いという症状があります。トイレに行くたびに眠りが浅くなってしまい睡眠リズムが乱れたままになってしまいます。手足のしびれや痛みなどの症状が出始めるとそれが気になって眠れないことがあります。ほかにも喉の渇きやこむら返りで目が覚めてしまい、朝まで眠れないという状況が起きやすくなります。
クッシング症候群で眠れないとき
クッシング症候群は腎臓の上側にある副腎に腫瘍ができたためにコルチゾールという物質が過剰に分泌されるようになります。コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれていて、これが増えるとストレス性の不眠になります。イライラしたり、気持ちが不安定になったりするタイプの不眠です。
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