昼夜逆転生活の何が体に悪いのかというと、免疫力が働いている昼間に眠って、抗体が作られている夜間に活動すると病気にかかりやすくて治りにくくなります。
昼夜逆転生活の重症レベル
昼夜逆転生活といってもどれくらいの逆転具合なのかレベルがあります。
起床時間 | 逆転レベル | 治りやすさ |
9時から10時くらい | 軽症レベル | 気を付ければ短期で治りやすい |
11時から13時くらい | 中程度レベル 夏休みとか社会人の休日などに多いパターン |
気を付ければだんだんと良くなっていく |
15時から18時くらい | 重症レベル 完全に昼夜逆転している |
不眠症を引き起こしやすくなっている |
この一覧で軽症レベルか中程度レベルの人は日頃の睡眠リズムをちょっとずらしていくだけで治っていきます。でも重症レベルの人は一度、完全にリセットしないと不眠症になってしまうかもしれません。
免疫力が効いているのは昼間?夜間?
人間の体内には免疫力として大きく働いているナチュラルキラー細胞があります。細菌やウイルスに感染してしまった細胞をこのナチュラルキラー細胞が攻撃して感染が広がらないようにしています。このナチュラルキラー細胞のおかげで体の免疫力が働いて病気にならずに済んでいます。
ただこのナチュラルキラー細胞は昼間しか活発に活動してくれません。夜間は休んでいます。なので、ナチュラルキラー細胞が休んでいる夜間に活動すると免疫力がすごく下がっている中で活動していることになります。当然、ウィルスや細菌に感染しやすくなります。さらに夜間のうちに発がん性物質などに触れると自然と生まれるがん細胞に対しての攻撃力も少なくなるのではないでしょうか。つまり、ガンになりやすくなるのでは…?
抗体が作られるのは夜間
免疫力が攻撃力だとすると抗体は防御力です。体の防御力は夜間、眠っている間に作られていきます。エネルギーを使って活動している間、体の中ではアミノ酸やブドウ糖を分解しています。それが眠り始めると活動していたときに分解されたタンパク質や糖分を合成し始めます。眠っている時と起きている時では、体の中で起こっていることが違います。
防御力として働いてくれる抗体はタンパク質で出来ています。タンパク質を合成するのは眠ってから、なので眠らないと抗体が出来ない…ということになります。眠っている間は抗体を作り続けることができるので体の防御力が高くなります。
昼夜逆転と免疫力
昼夜逆転しているとどれくらい免疫力が下がると考えられるのかまとめました。
起床時間 | 逆転レベル | 免疫力 |
9時から10時くらい | 軽症レベル | おそらく80パーセントくらい |
11時から13時くらい | 中程度レベル 夏休みとか社会人の休日などに多いパターン |
おそらく60パーセントくらい |
15時から18時くらい | 重症レベル 完全に昼夜逆転している |
逆転期間が長いほど、積み重なった負担があるため想像もできない |
軽症レベルの免疫力
軽症レベルの人は多少の睡眠不足があると考えられるので抗体の作られ具合も目減りしていると考えられます。夜間に余分に活動していたら、その分の疲労も重なっているので免疫力レベルは大体80パーセント程度ではないでしょうか。
中程度レベルの免疫力
日頃の寝不足を解消するために昼まで眠ってしまった場合、日頃の寝不足分の免疫力が不足していると考えられます。さらに日頃から夜間まで活動していると考えられるので体の疲労具合も大きいと考え、免疫力レベルは60パーセントくらいだと考えられます。
重症レベルの免疫力
重症化している人は前日に徹夜した人や長期間昼夜逆転生活を送っていると考えられます。1日徹夜した分、丸1日分の抗体が作られていないと考えられます。また昼夜逆転生活を送っていく中で免疫力が低いまま夜間に活動していた分の体の疲労具合から考えてみても…相当負担がかかっていると考えられます。免疫力レベルは想像できないレベル…としておきます。
昼夜逆転生活は防御力、攻撃力もいつもの半分以下じゃない?
昼夜逆転生活は免疫力が下がったまま活動して、抗体が作られるべき夜間に眠らないことで作らせないという恐ろしいことが起きています。あしたのジョーで、ガードしない代わりに最大の攻撃をする!みたいな戦法がありましたが、同じように体を酷使してまでやるべきことをやっている…という感じです。
やるべきことって何でしょうか?仕事ならやるべきことかもしれませんが、テレビやネット、ゲームのせいで昼夜逆転しているなら「本当にそこまでやる価値があることなのか?」を考えてみた方がよさそうです。体が健康じゃなければテレビもゲームもネットもできません。
もし寝不足になりそうな時間まで起きていたら…「病気になってまでやるべきことなのか」自問してみようと思います。
コメント