一晩の徹夜がきっかけで1か月ほど不眠症になってしまった場合、将来的に健康に影響があるのか調べることにしました。
眠りの研究者のひどい実験
睡眠の研究をしていたクライトマンという教授がいたようで、この教授は睡眠の実験のために相当過酷な環境にも耐えていたようです。例えば、太陽光が睡眠に与える影響を研究しているときには次のような実験をしていました。
- 巨大洞窟でひと月暮らす
- 潜水艦で生活する
- 北極圏で24時間太陽光を浴び続ける
これらの実験のせいで健康を損ねて早死にした、という話はなく、104歳の長寿を全うしたのです。
睡眠時間の乱れは人類としては想定内か?
この教授が長寿だったことからどんな推測が経つかというと、人間が真っ暗闇でしばらく過ごす必要があることが過去にもあった可能性、太陽光を浴び続けていた可能性、それに対して適応してきた過去があるのかもしれません。
古代とかだと危険から逃げてきて洞窟に隠れていることだってあったかもしれません。現代だと防空壕で隠れて生活していた人が病気にかかりやすいかどうか?は疑問が残ります。戦前の人よりも戦後の人の方がガンなどの病気にかかりやすい気がするんですが、気のせいでしょうか。
連面と続く歴史からいっても、ちょっと眠れない状況だったり、真っ暗闇で過ごすことは過去にも体験していると思います。このくらいの危機は想定内なんじゃないでしょうか。
だから、少しの睡眠の乱れが健康に及ぼす影響はさほどないのではないかと考えています。
昔の人は(古代人とか)寿命が短いのは睡眠以外の要素じゃ?
現代人も睡眠時間が乱れているかもしれませんが、古代人の方がはるかに睡眠時間が乱れていたと思います。ゆっくり眠れる場所があるわけではないし、食べ物を求めて移動を繰り返していたのでぐっすり眠ったことさえないかもしれません。平均寿命は30代だったようです。
じゃあ、短命なのは睡眠時間に関係しているのかというと、おそらく大きく関係しているのは病気だと思います。それこそ虫歯で亡くなっていたり、風邪をこじらせてしまうだけでも命取りだったと考えられています。それに農作物を作る以前は飢えてしまったことが寿命を短くしていたと思います。
日の光を浴び続けるのは無理かも
人間は真っ暗で過ごしていても光があればなんとか体のバランスを保っていけるのではないでしょうか。朝いちばんの日の光で睡眠リズムが整うことからも、光が体のリズムを調節していることがわかっています。
けれど光を浴び続けるという経験は古代人だってしていないはずなので、現代の明かりが24時間ついている環境は人間の生体リズムに悪影響があるような気がします。明かりを浴び続けることで不眠症を引き起こすことが知られています。
不眠症になると血圧や代謝に影響が出てくるので高血圧や糖尿病、心臓病などにかかるリスクが高くなります。不眠症が原因の眠気で事故を起こしてしまうことだって考えられます。
一時的に真っ暗の中で過ごすことや、多少の寝不足が続くくらいでは寿命に大きな影響は無いと考えられます。でも光を浴び続ける生活を続けて眠りづらくなったら寿命が縮まる可能性は高くなると思います。
コメント